アジア系技能実習生

2010年ごろ勤めていた自動車部品製造の工場(現在は退社)には沢山の中国人の労働者がいた。

ある部品を20人ぐらいのグループで造っていく製造ラインがあり、僕のポジションは部品や材料を供給していく「水すまし」。

そこのラインは昼夜交代制で、日勤は中国人の女性達だけ、夜勤は日本人の男女混合、という役割で、僕は日勤の「水すまし」だった。

中国人の女性達はみな若く、簡単な日本語は喋れて意思の疎通にはあまり苦労しなかった。

注目したいのは中国人と日本人の製品の製造数の違いだ。

なんと中国人グループのほうが製造数が多かったのだ。日本人グループは数が少なくおまけに不良品も多かった。

昼夜の違いはあるが労働時間自体は同じなのにもかかわらずだ。

中国人の方が作業のスピード、効率が良かったのだ。

「夜勤の方が集中力が落ちるから生産数は落ちて不良品は多くなる」とエクスキューズをつけることもで出来なくはないが、苦しい言い分だろう。中国人の労働者の方が生産性が優れていたのだ。

しかも朝その会社には社内放送でラジオ体操が流れるのだが、ほとんどの日本人は放送を無視するなか、その中国人の方々は律儀にも放送に合わせて体を動かしていた。体操していた。なんと律儀な方々だろう。

それから時はたち現在2018年。日本の製造業が揺れている。メイドインジャパンの信頼は失墜しかけている。日本はあらゆる面で完全に衰退している。

逆に中国の台頭がめざましい。ただの雇われサラリーマンの僕には具体的にどの程度、差が開いているか分からないが、例えばスマホ市場などみれば中国メーカーの躍進は凄く日本のメーカーは完全に置いてけぼりだ。

中国の製造業の躍進をみると、作業のスピードが速く、不良品が少なくて、ラジオ体操まで律儀にしていた、あの中国人の女性の方々を思い出す。