頭の回転が悪いって言われた。

大学卒業後は、地元の製紙会社に就職した。

しかし僕はその会社で大きな挫折を経験する事になる。

自分の要領の悪さに気づかされたのだ。

先輩達から陰口悪口を言われてしまった。

「アイツは頭の回転が悪い」

馬鹿にされた時は凄く傷ついた。

割と入社直後から周囲とはあまり打ち解けられなかった感がある。

今思えば、さっさと退社すれば良かった。

何故、何のためにあれほど耐えて仕事を続けたのか。

我慢しても良いことなど何もないのに。

結局、2年半ほど勤めた結果、辞めてしまった。

それから10年以上経つが、今でもあの時の周りから受けた仕打ち、陰口がフラッシュバックすることがある。

社会人になってから自分の要領の悪さに気が付いた。

周りの人たちが普通に行っていることが、自分には出来ないのだ。

作業の効率が悪い。

物事をテキパキ処理することが出来ない。

予測をして自分で仕事を探すことが出来ない。

思い返してみれば、学生時代にもそういう部分はあったが、さほど深刻に考えていなかったし、特に問題が表面化することもなかった。

頭の良さ、効率の良さは先天的な部分が強いので、努力や慣れでは補うのは難しい。せっかく大学まで卒業したのに、その経験を活かしきれないことを我ながら情けなく思ってしまう。

しかし、「頭の回転が悪い」と言われた経験は良くも悪くも活かすことが出来ているのではないだろうか。

「なるべく頭を使わない仕事を選ぼう」 結果、現在の職務は、朝から晩まで、同じことの繰り返しの、単純作業だ。悔しいけど僕にはこういう仕事しか出来ないのだ。自分の能力を見限るのも大事なのだ。